特養職員、1600万円超着服 喜多方、施設利用費や預かり金など

 

 喜多方市の特別養護老人ホームで勤務する男性職員が入居者の利用費など総額1600万円以上を着服していたことが7日、複数の関係者への取材で分かった。同施設を運営する同市の社会福祉法人は喜多方署に相談しており、市にも5月に状況を報告している。

 複数の関係者によると、男性職員は施設からの聞き取りに着服を認めており、6月末には懲戒解雇となっている。着服は今春までに発覚し、男性職員は当初、親戚から借金するなどして弁済を進めていたものの、その後の弁済は滞っているという。

 男性職員は入居者の利用費のほか、同法人から取引先の事業所に対する支払金、入居者家族からの預かり金なども着服したとみられている。同法人は福島民友新聞社の取材に「警察に相談中で何も言えない」とコメントした。