福島県内各地で強雨...11月の観測史上最大 郡山では浸水や冠水

 

 7日の県内は寒冷前線が通過し、温かく湿った空気が入った影響で午前中に一部で強い雨が降った。郡山市は同日、市内の一般住宅で床下浸水が3件、倒木が1件、市道の冠水が6件確認されたと発表した。いずれも人的被害は確認されていない。

 市によると、同市喜久田町では刈った草が雨水で市道に流出。その撤去作業のため、同日午前7時ごろから午後4時ごろにかけて通行止めになった。

 福島地方気象台によると、1時間降水量はいわき市山田と須賀川市長沼で38.5ミリ、郡山市で36.5ミリ、塙町で33.5ミリとなるなど、11月の観測史上最大となった場所が多かった。

 このほか、1時間降水量が最大となったのは、白河市で27.5ミリ、石川町で26.0ミリ、小野町で19.5ミリ、喜多方市で14.5ミリ、二本松市で14.0ミリ、北塩原村桧原で13.0ミリ、金山町で12.0ミリ、西会津町で11.0ミリ。須賀川市長沼では3時間降水量が66.0ミリ、6時間降水量が72.5ミリ、12時間降水量が73.5ミリとなり、いずれも11月の観測史上では最も多かった。

 在来線で運休や遅れ

 強風や大雨の影響で7日、在来線で運休や遅れが発生、ダイヤが大きく乱れた。JR東日本によると、県内では東北線や磐越西線、磐越東線、水郡線で上下線計26本が運休、21本が最大約4時間50分遅れ、約8740人に影響した。

 JR東によると、東北線では黒磯―新白河間、新白河―藤田間上下線で計13本が運休、計8本が最大約1時間55分の遅れが生じて約5510人に影響した。