インフルエンザ、福島全県で「警報レベル」 4年9カ月ぶり

 

 福島県が8日公表した県感染症発生動向調査週報(10月30日~今月5日)によると、県内82カ所の定点医療機関から2678人(前週比306人増)のインフルエンザ感染者が報告された。1定点当たり32.66人(同3.73人増)で、4年9カ月ぶりに警報レベル(1定点当たり30人以上)となった。県はさらなる感染拡大を防ぐため場面に応じたマスクの着用など基本的な感染対策を訴えている。

 医療機関の所在地別内訳は、会津保健所管内582人、いわき市491人、県北保健所管内362人、郡山市358人、福島市292人、相双保健所管内240人、県南保健所管内218人、県中保健所管内94人、南会津保健所管内41人。

 1定点当たりでは会津保健所管内58.20人、県北保健所管内40.22人、相双保健所管内40.00人、いわき市37.77人で県平均を上回った。年代別では10代以下が83.3%だった。

 今秋初つつが虫病

 県は8日、県中保健所管内の60代男性1人が今秋初のつつが虫病に感染したと公表した。感染者は今年6人目となった。春(3~6月)と秋(9~11月)をピークに例年20人ほどの患者が発生しているため、県が注意を呼びかけている。