福島銀行、3期連続黒字 9月中間、保険販売や融資など手数料増
福島銀行が9日発表した2023年4~9月期連結決算は純利益が3億2100万円(前年同期比20.0%減)となり、中間決算では3期連続の黒字を確保した。経常収益は66億5800万円(同0.4%増)、経常利益は5億6600万円(同10.8%増)で増収減益だった。
個人向けローンの増加に伴い貸出金利息が前年同期を上回ったほか、保険販売や融資関連などの手数料が増えた。一方、来年から稼働を予定する次世代バンキングシステム導入の関連費用が膨らみ収益を圧迫し、本業のもうけを示すコア業務純益は銀行単体で6億900万円となり、前年同期を4900万円下回った。
総預かり資産残高は8954億円、貸出残高は6221億円で、いずれも新型コロナウイルス対策資金の返済が進んだため減少している。不良債権処理費用は1億3100万円で、前年同期より5500万円少なかった。連結の自己資本比率は7.82%(同0.11ポイント増)に上昇し、国内基準4%を上回る水準を維持した。
福島市の本店で記者会見した加藤容啓(たかひろ)社長は「新型コロナが落ち着き、インバウンド(訪日客)も増えたことで、景気は緩やかに回復しているとみている」と説明。その上で「物価高などによる価格転嫁が中小企業でうまくいっていない状況で、倒産件数は増加傾向にある」との認識も示した。
クレハは減収減益
いわき市に生産拠点を置くクレハ(東京都)が9日発表した2023年4~9月期連結決算は、売上高に当たる売上収益が884億9000万円(前年同期比13%減)、税引き前四半期利益が98億5900万円(同43.3%減)、四半期利益が68億2800万円(同44.4%減)の減収減益となった。
売上収益は民間工事の増加により建設関連事業が伸びたものの、医薬品や農薬の化学製品事業、機能製品事業などで減少となった。
24年3月期の連結業績予想も公表し、売上収益1800億円(当初予想は1900億円)、当期利益105億円(当初予想は155億円)と下方修正した。
古河電池、黒字に回復
いわき市に自動車用バッテリーの製造拠点を持つ古河電池(横浜市)が9日発表した2023年4~9月期連結決算は、純利益が5億9400万円と黒字(前年同期は2億2800万円の赤字)に回復した。新車生産回復による販売が堅調に推移したため。売上高は324億3000万円(前年同期比8.7%増)、経常利益は1億6400万円(前年同期は2億3100万円の赤字)の増収増益だった。
ほかの要因として価格転嫁の影響もあり、海外拠点に関わる為替差益の増加が挙げられる。通期の連結業績予想に変更はない。
朝日ラバー減収減益
泉崎村と白河市に工場を置く朝日ラバー(さいたま市)が9日発表した2023年4~9月期連結決算は、売上高が33億5900万円(前年同期比6.1%減)、経常利益が3500万円(同75.4%減)、純利益が5500万円(同51.0%減)の減収減益となった。
自動車向け受注が回復傾向にあるものの、在庫調整などの影響を受け、工業用ゴム事業の売上高が減少したことが要因。医療・衛生用ゴム事業では受注が当初の見込みを下回った。
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