北会津ー若松中心部に橋開通へ、福島県が道路用地を強制収用

会津若松市の北会津町(旧北会津村)と市中心部につながる神指町とを結ぶ阿賀川の橋の開通に向け、県は強制力のある土地収用法を適用して周辺の土地を取得する方針を固めた。橋は完成から6年が経過しているが、既存の道路と結ぶ取り付け道路の用地交渉がまとまらず、開通していない。県は2026年度の開通を目指し、手続きを進める。
県によると、総事業費は約55億円で、このうち45%を合併推進債で賄う。合併推進債の期限が26年度に迫っているにもかかわらず用地交渉が進んでいないことから、法的手段を講じる必要があると判断した。
橋は全長537メートル。取り付け道路を含む整備予定区間は約2.4キロ。県は工区全体の85%の用地を確保しているが、神指町側の一部で用地交渉が滞っているという。橋の整備は、04年に村と市が合併した際に「条件」とされていた。
県は本年度中に国へ道路整備事業の認定を申請する方針で、22日に同市で住民説明会を開く。認定後に県収用委員会で認められれば、地権者に補償金を払って土地を収用する。
用地交渉がまとまらず、未開通になっている橋
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