スポーツ×デジタルで新事業 矢吹町、データ分析しメニュー提案

 

 矢吹町は本年度、スポーツとデジタルを掛け合わせた新事業「町スポーツ×デジタル振興プロジェクト」を始動する。スポーツ科学に基づいたプログラムを町民に提供し、体力向上や健康増進、アスリート発掘に乗り出す。

 プロジェクトの主な事業は【表】の通り。健康、教育、デジタルをキーワードに幅広い年代に向けた事業を展開する。スポーツテストや健康診断のデータを分析し、各個人に適した運動メニューの提案やオンライン指導を行う。そのほか、スポーツを活用した英語教育やアスリートを目指す中学、高校生の支援に取り組む。2025年度は、デジタル地域通貨を用いた職業体験を実施する予定で、キャリア教育を充実させる。

 また、町中心部にジム機能を備えたクラブハウスと人工芝で整備された運動施設の建設も検討している。

 町は今後、プロジェクトの運営団体として「矢吹スポーツコミッション(仮称)」を設立する。町の人口減少を受けて、スポーツとデジタルの価値を最大限に生かした特色のある地域づくりを目指す。