鎮魂の炎、赤く赤く 須賀川で伝統の火祭り「松明あかし」

 
勇壮に燃え上がり、夜空を焦がす「松明あかし」=11日午後6時55分、須賀川市

 須賀川伝統の火祭り「松明(たいまつ)あかし」は11日、福島県須賀川市の翠ケ丘公園五老山をメイン会場に4年ぶりに通常開催された。各団体が手がけた松明22本が燃え盛り、鎮魂の炎が須賀川の夜空を焦がした。市などでつくる実行委の主催。

 祭りは須賀川に攻め入った伊達政宗と須賀川城主・二階堂家の合戦で落命した人々を弔うために始まったとされ、約400年以上の歴史を持つ。

 新型コロナウイルス禍を経て松明行列や各学校の応援合戦が復活し、街中や五老山に勇ましい声が響いた。