エアレースX初代王者...室屋「チーム福島で優勝」 知事に報告

飛行機レースの国際大会「エアレースX」で初代王者に輝いた日本の室屋義秀(50)=福島市=は14日、県庁に内堀雅雄知事を訪ねて優勝を報告し、「厳しい戦いではあったが、久々のレースにわくわくした。来年もチャンピオンを取りにいく」と思いを語った。
大会は室屋ら世界のパイロットが発起人となり10月に開かれた。世界トップクラスのエアレースパイロット8選手が出場。新たな競技方式「デジタルラウンド」を導入し、それぞれの活動拠点でフライトし、計測した飛行データを基にリモートで競った。
福島市のふくしまスカイパークで飛行し、計測した室屋は「いい風、いい天気で飛ぶ必要がある。福島市周辺の方々の理解があって、県民の応援があって、いい緊張感の中で飛ぶことができた」と強調し、「優勝は『チーム福島』でつかんだ勝利だ」と振り返った。
内堀知事は、室屋が競技者、大会発起人の両輪で活躍したことに触れ「コロナ禍でリアルのレースができない状況を諦めずに、レースを実現させた姿勢が素晴らしい」とたたえた。
南相馬の小浜製作所優勝トロフィー製作
室屋は訪問時に優勝トロフィーを披露し、南相馬市の小浜製作所がトロフィーの製作を手がけたことを説明した。製作会社を探す中で、関係者の縁がつながり同社に依頼したという。室屋が代表を務める航空マーケティング会社「パスファインダー」との連携で、飛行機に関連したものづくりに取り組む、同市の県立テクノアカデミー浜の学生が協力した。
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