矢吹「街の幸福度」1位、「住み続けたい街」は桑折 福島県内調査

 

 大東建託(東京都)は15日、居住満足度調査に基づく「いい部屋ネット 街の幸福度&住み続けたい街ランキング2023」を発表した。福島県内の順位は矢吹町が「街の幸福度」で偏差値66.5で昨年2位から浮上して1位。桑折町は「住み続けたい街」で偏差値71.6となり、2年連続で1位となった。

 同社は2019年から毎年春ごろに本県の居住満足度調査をしており、県内在住の20歳以上の男女計9603人の回答を対象とした。回答は「街の幸福度」が10段階、「住み続けたい街」が5段階で、段階ごとに得点を設けて偏差値を算出。回答者50人で偏差値50以上の自治体の順位をまとめた。

 「街の幸福度」と「住み続けたい街」は、上位3位の市町村に大きな順位変動はなかった。同社によると、人口移動や大規模な開発がない限り、大きく順位変動する可能性は低いという。「街の幸福度」と「住み続けたい街」のいずれでも3位のいわき市は、中核市の中でも「スパリゾートハワイアンズ」などの観光施設があることが要因とみられるという。

 街への誇りや愛着が評価に関係する「住み続けたい街」で、昨年の11位から4位となった会津若松市は歴史に彩られた町並みが残っていることなどが背景ではないかと分析している。