本宮市職員、27万円を横領 懲戒免職処分、水道事業加入金など

 

 本宮市は16日、新築住宅に給水装置を設置する際などに支払う水道事業加入金と給水装置工事手数料計27万9000円を横領したとして、上下水道課の男(26)を懲戒免職処分にした。男は横領を認め「クレジットカードの返済や生活費に充てた」などと話しているという。

 市によると、男は3月10、28の両日と4月13日、市役所の窓口で設備業者から合わせて4件分の水道事業加入金などを受け取ったのに、所定の金庫に入れずにそのまま横領した。家族が被害金を弁済しており、市は刑事告訴について今後検討するとしている。

 受領した金額が合わないことが6月上旬に分かり、市が調査していた。男は新型コロナウイルス感染などを理由に7月上旬から病欠していたが、今月15日に横領を認める文書を市役所に持参したという。男は2021年4月に入庁して以降、上下水道課に勤務。勤務態度に問題はなかったという。

 市は、監督する立場にあった50代の部長と課長を減給6カ月(10分の1)、40代の係長を同3カ月(20分の1)の懲戒処分にした。高松義行市長と渡辺正博副市長は6カ月分の給与を20%減額する条例案を12月市議会に提出する方針。

 市役所で記者会見した高松市長は「市民に心よりおわびする」と陳謝した。