設備再構築や作業管理徹底 東京電力が「薬液飛散再発防止策」
東京電力福島第1原発の増設多核種除去設備(ALPS)で作業員が放射性物質を含む薬液を浴びた問題を巡り、東電は16日、再発防止策を発表した。薬液の飛散を防ぐための設備の再構築のほか、現場で安全確保を担う作業班長が不在だったことから、作業管理の徹底なども盛り込んだ。
東電によると、ALPSの配管を薬液で洗浄する際に発生したガスの勢いで、タンクにつながるホースが外れ、作業員が薬液を浴びた。直前に配管の弁を一時的に閉めたことで圧力が変化、水の勢いが増したほか、ホースの固定も十分ではなかったため、タンクからホースが飛び出たという。
東電は、弁の操作は予定外で「操作のリスクをあらかじめ抽出すべきだった」とし、今後は操作を禁止するとした。ホースについても、薬液を受けるタンクの周囲を仮設ハウスで囲うほか、タンクとホースをボルトで固定する。
元請けの東芝エネルギーシステムズが16日、東電に報告書を提出。作業班長の不在など安全管理上、東電が求めている事項が守られていないことも判明し、今後、東芝が請け負う現場状況を確認する。東電は「(ルールを守るという)認識が薄くなっている」とし、規則の再確認や作業員の再教育を進める。
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