現場付近で高齢者事故防止を訴え 福島の97歳暴走事故から1年

 
安全運転を呼びかける古関署長(左)ら。現場付近には今も花が手向けられている

 福島市南矢野目の歩道で昨年11月19日、ブレーキとアクセルを踏み間違えた当時97歳の高齢男性が軽乗用車を暴走させ、女性1人が死亡、4人がけがをした事故から1年を迎えるのを前に、福島北署や関係機関・団体は17日、現場付近で交通事故防止キャンペーンを行った。

 交通3団体や市交通安全母の会連絡協議会などから約20人が参加。事故が起きたほぼ同時刻にキャンペーンを実施し、開始前には現場付近で全員が黙とうした。古関隆一署長は「この事故を忘れるわけにはいかない。高齢者が関わる交通事故が増えており、今後も事故防止を訴えていかなければならない」と参加者に呼びかけ、買い物客にチラシや反射材のたすきを手渡した。署員らは今も手向けられた花が絶えない現場付近を通る車を一台一台止め、安全運転を呼びかけた。