県産品復興へ連携強化 在外県人会サミット最終日、酒蔵を見学

 
酒蔵を見学し、新酒を試飲する参加者

 第4回在外県人会サミットは最終日の17日、各国・地域の県人会長らが会津若松市を視察し、観光地や日本酒など県産品の復興への連携強化を確認した。20カ国28人が参加したサミットは、3日間の全日程を終えた。

 最終日は会津若松市の鶴ケ城、関美工堂のHumanHub天寧寺倉庫、末廣酒造嘉永蔵を訪れた。このうち末廣酒造嘉永蔵では、酒蔵を見学。営業部の一条幸司主任(50)が清酒の製造工程をはじめ、県オリジナル酒造好適米「福乃香」が県内外で高い評価を受けていることなどを説明した。見学後は、新酒や会津美里町特産の「高田梅」を使った梅酒など4種類を試飲した。

 在亜県人会の遠藤クリスティナ幹事(52)は「アルゼンチンのワイナリーと比較しながら見学し、酒造りへのこだわりを感じた。購入したお酒を現地の人と味わい、福島の酒をPRしたい」と話した。

 福島シンガポール県人会の浅野雄一副会長(35)は3日間を振り返り「2日目に震災当時3歳だったふたば未来学園高の生徒から復興への取り組みを聞き、子どもたちの成長が福島の財産だと感じた。県人会として風評払拭に向けた活動に力を入れていく」と話した。