郡山・正直古墳群で新たに1基 石も発見、箱式石棺の一部か

地域住民らが集まった現地説明会=18日午後、郡山市
郡山市田村町正直(しょうじき)の「正直古墳群」で、新たに古墳1基と、古墳の中から箱式石棺の一部とみられる石が発見された。18日に現地で行われた説明会で市が明らかにした。
正直古墳群は40基以上の古墳で構成し、阿武隈川の支流である谷田川を挟み、東北最大の前方後方墳などがある国指定史跡「大安場(おおやすば)古墳群」に向かい合う場所に位置している。関係者によると、新たに古墳が見つかったのは正直古墳群の八つの支群のうちの「支群B」。10月に古墳1基が発見されたと発表していたが、さらに1基見つかった。今回の発見で、支群Bの埋葬者の影響力は従来考えられていたより大きい可能性が出てきたという。
説明会では、担当者が古墳周辺の発掘成果などを解説した。関係者によると、新たに見つかった古墳の周囲からは、副葬品などが見つかる可能性もあるという。市は22日に開く有識者懇談会で調査内容を報告し、今後の方針を決める。