「牡丹焚火」古木弔う 須賀川牡丹園で初冬の風物詩

 
赤々と燃え上がる牡丹焚火の炎=須賀川牡丹園

 須賀川市の初冬の風物詩「牡丹焚火(ぼたんたきび)」は18日、同市の須賀川牡丹園で行われた。関係者が寿命を迎えたボタンの古木を火にくべて供養した。市、同市の俳句団体桔槹吟社(きっこうぎんしゃ)、須賀川牡丹園保勝会の主催。

 樹齢を重ねて枯れた古木や折れた枝をたいて弔う、大正時代に始まった伝統行事で、環境省の「かおり風景百選」に選ばれている。赤々と燃え上がった炎が徐々に青紫色へと変わり、園内に古木のほのかな香りが漂った。

 「牡丹焚火」は俳句の冬の季語にもなっており、俳句愛好者が炎を眺めながら幻想的な情景を句に詠んだ。