元楢葉町職員、横領認める 初公判、土地改良区口座から引き出す

 

 楢葉町職員として町土地改良区の口座から現金を横領したとして、業務上横領の罪に問われた秋田県井川町、元楢葉町職員のアルバイト従業員の男(47)=懲戒免職=の初公判は20日、地裁いわき支部(有本祥子裁判官)で開かれ、男は起訴内容を認めた。

 男はこれまで2度起訴されており、検察側はさらに追起訴する方針を示した。初公判は追起訴分と合わせて審理された。

 冒頭陳述で検察側は、男がギャンブルや生活費に使うため、犯罪と知りながら横領を繰り返していたと指摘した。次回公判は12月25日午後1時半から。

 起訴状によると、男は業務で土地改良区の事務局を担当していた2019年8月~20年3月の間、口座から42回にわたり現金計797万6470円を引き出し、このうち659万円を自分名義の口座に入金して横領した、としている。