高校生、自転車ヘルメット着用9.8%「格好悪い」「荷物になる」

 

 県警は20日、道交法改正で4月に努力義務化された自転車利用者のヘルメット着用について、県内の高校生へのアンケート結果を発表した。着用率は9.8%(男子11.1%、女子7.9%)にとどまり、7割を超える68校で着用率が20%に満たないなど、いまだに着用が普及していない現状が浮き彫りになった。

 県警は県や県教委と連携して9月に初めてアンケートを行った。公立高校と私立高校92校のうち、91校の計3万8464人から回答を得た。

 男女別のヘルメット未着用の理由は女子は「格好悪い(髪形が崩れる、恥ずかしい)」が41.7%で最も高かった。次いで「荷物になる」が37.5%、「他の人がかぶっていない」が11.5%、「高い(ヘルメットにお金を払いたくない)」が4.0%だった。一方、男子は「荷物になる」が51.8%で半数を超えた。「格好悪い」が20.7%、「他の人がかぶっていない」が10.4%、「事故に遭わなければいい」が9.8%と続き、男女間で未着用の理由に差が出た。

 自転車保険に関し「加入している」が37%、「加入していない」が9%、「分からない」が54%だった。

 ヘルメット着用の校則があるのは9月現在で7%、通学時の着用義務を設けているのは11%にとどまる。着用率が80%を超える2校はともに校則などで義務化しており、校則などで義務化する高校は、相対的に着用率が高い傾向を示した。

 県警は、事故による致命傷から守るためヘルメットは重要だとした上で「各校に校則などの整備を呼びかけるほか、関係機関と連携して街頭活動などで啓発を強化する」としている。