「小名浜道路」開通は25年度 8.3キロ、工程見直し2年ずれ込み

 

 いわき市の小名浜港と常磐道を結ぶ復興再生道路の「小名浜道路」を巡り、県は16日、第2期復興・創生期間が終了する2026年3月までの開通を目指す方針を明らかにした。これまでは「20年代初頭」の完成を目標に掲げていたが、開通時期が実質的に2年程度ずれ込む。2月定例県議会に向けた政調会で示した。

 小名浜道路は、同市泉町から同市山田町に至る無料の自動車専用道路(延長8.3キロ)。小名浜港と常磐道各インターチェンジ(IC)までの所要時間を従来の29~30分から13分まで短縮し広域物流と緊急輸送機能の強化、観光・産業の活性化など幅広い効果が期待される。県復興計画の「避難地域等復興加速化プロジェクト」にも位置付けられた。

 県によると、現場の状況から橋などの構造物を多数設ける必要があった上、工事着手後に軟弱な地盤が確認されたことなどで工程の見直しを強いられたという。当初は23年度までの完成を目標に掲げたが、近年は「20年代初頭」と微修正していた。資材高騰などの影響も受けて事業総額は当初計画の約200億円から段階的に増え、22年度には669億円に膨らむ見通しとなった。

 県は政調会で建設の進捗(しんちょく)率を「約8割」と説明。国は第2期復興・創生期間終了後の復興財源を明示しておらず、遅くとも期間内の完成にこぎ着けたい考えだ。

 復興再生道路は8路線29工区あり、これまでに22工区が順次開通している。県は小名浜道路の構想を12年10月に発表したが、まだ開通した区間はないという。