「盛り土規制」西郷、矢祭全域 福島県指定方針、候補区域公表

 

 危険な盛り土を規制する「盛り土規制法」に基づく規制区域の指定を巡り、県は3月末までの指定を目指している西郷村と矢祭町について、全域を規制区域とする方針を固めた。規制区域の「空白」をなくすことで、危険な盛り土を抑える狙いがある。県は22日、基礎調査を踏まえた候補区域図を公表した。

 同法では、住家などに被害を及ぼす区域を市街地や集落の立地状況、地形、地質に応じて「宅地造成等工事規制区域」と「特定盛土等規制区域」の二つに分けて指定することができる。

 西郷村の規制区域候補はは宅地造成が112.8平方キロ(59%)、特定盛土が79.3平方キロ(41%)、矢祭町の規制区域候補は宅地造成が65.8平方キロ(56%)、特定盛土が52.5平方キロ(44%)となっている。

 両町村では、関東圏から大量の土砂が持ち込まれていることが確認され、崩落による住家被害などの危険性が高まっているため、県が先行して指定する方針を示していた。

 候補区域図を踏まえて今後、両町村からの意見や県民からの意見を募り、3月中に規制区域を正式に指定するという。

 同法は、静岡県熱海市で2021年7月に発生した土石流災害を受けて制定。一定規模以上の盛り土などを許可制とするほか、指定前に造成された盛り土についても、さかのぼって改善命令を出すことが可能だ。