白昼突然の足止め、乗客ぼうぜん...福島、郡山駅 新幹線停電で余波

 
東北新幹線の運転見合わせを知らせる電光掲示板を見つめる利用者=23日午前11時35分ごろ、JR福島駅西口

 東北新幹線と上越・北陸新幹線で23日に起きた停電に伴う運転見合わせ。突然の出来事に駅利用客はぼうぜんとし、駅員は出発できない人への対応に追われた。東北新幹線が走る県内でも影響は大きく、福島、郡山の両駅では仕事や帰宅などのスケジュール変更を余儀なくされ、困惑する人の姿もあった。

 停電発生から約1時間半が過ぎた午前11時半ごろ、福島駅の改札前では多くの利用客が運転見合わせを知らせる電光掲示板を見入っていた。「急な運転見合わせで困った。仕事に支障が出なければいいが...」。仕事で埼玉県に向かう途中だった石川県の会社員宮崎正一さん(45)は心配そうな表情を浮かべた。新幹線の運転再開見込みがないことから、別の移動手段を検討しているという。仕事で県内を訪れていた岐阜県の会社員小室那起(ともき)さん(33)は「停電は仕方がない。在来線を使って移動したい」と話した。

 観光で福島市を訪れていた埼玉県の服部常夫さん(75)と妻和子さん(70)は「旅行の最後に運転見合わせに遭うとは思わなかった」と驚き、「普段はあまり電車を利用しないので、どのように帰ったらいいのか分からない」と戸惑った様子だった。

 郡山駅でも新幹線改札前で駅員に運行状況を確認したり、在来線や高速バスに乗り換えようとしたりする人の姿が目立った。

 東京都から夫婦で石川町の母畑温泉に向かっていた石川敏枝さん(79)は大宮駅から新幹線で郡山駅まで向かう予定だったが、大宮駅に着いたところで停電が発生。在来線を乗り継ぎ、約5時間かけて郡山駅までたどり着いた。温泉に向かう見通しは立ったといい「新幹線に乗って、駅ではないところで止まっていたらもっと大変なことになっていた」と安堵(あんど)した。

 仕事で東京都から郡山市を訪れていた会社員長谷川雅也さん(35)は、上司からの電話で停電を知った。帰りは在来線を乗り継ぐ予定で「夜には帰れそうだが、ちょっとつらいかな」と表情を曇らせた。