郡山爆発事故「不起訴不当」 検察審査会、追加捜査など求める

 

 郡山市の飲食店「しゃぶしゃぶ温野菜郡山新さくら通り店」で2020年7月に発生し、32人が死傷した爆発事故で、福島検察審査会が、業務上過失致死傷容疑で書類送検され不起訴となった当時の店の運営会社の社長ら4人について「不起訴不当」と議決したことが24日、審査を申し立てた郡山市の美容師女性(50)の代理人弁護士への取材で分かった。議決は23日付。福島地検が再捜査する。

 代理人弁護士によると、議決書ではガス管の設置業者2人とガス設備の点検業者1人については06年前後に施工したガス管の設置状況や、その後の腐食したガス管の点検状況を「追加捜査すべきだ」などと指摘。再現実験などで、同業他社の点検手法、手順と比較することも求めているという。

 また、店を運営していた高島屋商店(いわき市)の社長に対しては「コンプライアンス軽視と経営者としての資質欠損」が事故原因の一つと指摘。その上で「先例から導かれる起訴基準を社会情勢の変化に応じて再検討し、再度起訴の可否を判断するよう求める」としている。

 代理人の橋本琢朗弁護士は「責任の所在が明らかにならなければ、再び同じ過ちが繰り返されてしまう。民意を反映した判断を重く受け止めてもらい、検察の適正妥当な判断を期待する」とコメントした。

 事故を巡っては、郡山署が21年9月に業務上過失致死傷の疑いで、死亡した改装業の男性を含む5人を書類送検。福島地検は昨年3月、「過失を認定することが困難だった」などとして5人を不起訴処分とした。改装業男性を除く高島屋商店社長ら4人は、いずれも嫌疑不十分とされた。