「市民感覚が反映」 郡山爆発事故、不起訴不当受け弁護士が会見

 
検察審査会の議決を受け、県庁で記者会見する橋本弁護士

 郡山市の飲食店「しゃぶしゃぶ温野菜郡山新さくら通り店」で2020年7月に発生し、32人が死傷した爆発事故で、福島検察審査会が当時の店の運営会社社長ら4人について「不起訴不当」と議決したことを受け、審査を申し立てた女性の代理人を務める橋本琢朗弁護士は25日、県庁で記者会見を開き、「市民感覚が反映された判断。裁判で(責任の所在が)明らかにされる道が開けた」と評価した。

 議決では、店を運営していた高島屋商店(いわき市)の社長にコンプライアンス軽視などがあり、「店長らへの日頃の態度が安全管理に関する意思疎通を阻害した」と企業体質に踏み込む判断を示した。その点について橋本氏は「20年前には論じられなかった企業体質やコンプライアンスにも目が向けられた」と話した。

 また橋本氏は「複雑な事故だけに、検察の判断だけで終わっていいのかという問題意識があった」と指摘。事故を繰り返さないためにも「検察は議決を重く受け止め、適正妥当な判断をしてもらいたい」と求めた。

 福島地検「適切に対処」

 議決を受け、福島地検は福島民友新聞社の取材に「議決内容を精査し、所用の捜査を行った上で適切に対処したい」とコメントした。死亡した改装業の男性を含む5人を不起訴処分とした昨年3月の判断については「捜査の具体的な事柄に関わることはお答えできない」とした。同地検は今後、再捜査して4人の起訴・不起訴を再び判断する。