計画伝達の男に懲役9年 南相馬強盗、実行役らとの共謀認定

 

 南相馬市原町区大原字舘沼の70代男性方に複数の男が押し入り、現金などが奪われた事件で、強盗致傷などの罪に問われた東京都多摩市、とび職の男(27)の裁判員裁判判決公判は29日、福島地裁で開かれ、三浦隆昭裁判長は男に懲役9年(求刑懲役10年)を言い渡した。

 男は無罪を主張し、男に実行役や指示役との共謀があったかどうかが争点だった。

 判決理由で三浦裁判長は、男が実行役の1人(21)=一審有罪判決、控訴中=に計画を伝えた際の「金品、現金奪う」などのメッセージは強盗を想起させるもので、男は実行役が強盗に及ぶ可能性を認識していたなどとして、共謀があったと認めた。

 「(事件に)積極的、主体的に関与した。グループの中で、少なくとも実行役より上位の立場で、責任は実行役と比べてやや重い」と断じた。

 この事件を巡っては、昨年10月に福島地裁で行われた実行役3人の裁判員裁判の判決で、2人に懲役7年、1人に懲役6年が言い渡された。1人は控訴し、2人は刑が確定した。

 判決によると、男は金品を奪おうと、実行役らと共謀し、昨年2月26日午後3時20分ごろ~同35分ごろの間、南相馬市の男性方に侵入し、男性と妻に暴行を加え、現金約8万3千円などを奪った。男性は頭の骨を折るなど全治約1カ月の重傷を負った。