登下校時、児童の飛び出し検知し通知 南相馬でソニーが実証実験

 
専用端末(右)とスマートフォンで確認できる行動経路などの情報

 ソニーグループは29日、南相馬市で歩行者安全支援システムの実証実験を本格的に始めた。市内4小学校に通う児童計69人が衛星利用測位システム(GPS)やセンサーを備えた小型の専用端末を携帯し、登下校中などに飛び出しやふらつきなどの危険な行動があった場合、端末が行動を検知し、保護者のスマートフォンに伝える。同様の実験は福岡市に続き国内2例目。

 実験は2週間を予定しており、保護者は児童の行動経路のほか、危険な行動をした場所や履歴などを確認できる。さらに行動を点数化することで児童の安全意識のさらなる向上を図る。同グループは今後、実験で得られたデータを集め、危険な行動が多く、交通事故の危険性が高いエリアなどを予測する。

 実験に参加した原町三小4年の男子児童は「(端末は)軽い。車が急に出てくる場所もあるので気をつけたい」と話した。研究開発を担当する日永田(ひえいだ)佑介さんは「交通安全はこれまで、車両や道路状況の改善などから考えられてきた。歩行者主体の安全システムを実現し『歩車連携』による安全を目指したい」と話した。