観光地「軍艦島」半分に 地震で崩落、福島民友記者が撮影

 
(上)地震の揺れで大きく崩落が拡大した見附島=28日午前9時45分、石川県珠洲市(ドローン撮影)(下)以前の見附島。能登のシンボルで、島の形から「軍艦島」と呼ばれた(珠洲市観光サイトGO TO SUZUより)

 石川県を代表する景勝地の一つで、能登のシンボルとして住民や観光客に親しまれてきた「見附島(みつけじま)」は地震で一部が大きく崩落し、美しい景観が失われていた。

 見附島は珠洲市宝立(ほうりゅう)町鵜飼(うかい)の海岸から約150メートル離れて位置する小島で、島の外形から別名「軍艦島」とも呼ばれてきた。以前は高さ約28メートルのひし型の奇岩だったが、土砂崩れで半分ほどの大きさとなっていた。

 市によると、見附島から昇る朝日は絶景で知られており、浜辺には縁結びの鐘が据えられていたという。

 「前までは格好良い島だったのに、だいぶ痩せ細ってしまった。もう軍艦島とは呼べないね」。変わり果てた故郷の名所に、金沢市から珠洲市の実家に物資を運んできた会社員下兼(しもかね)輝佳さん(51)は落胆した。

 帰省するたびに見附島を望む場所を訪れ、家族と一緒に写真に収めていたという。下兼さんは「これまでも度重なる地震で崩れていたんだけれど、何とか耐えていた。本当に残念だ」と肩を落とした。(報道部・石井裕貴)