エフレイ施設、8万平方メートル超 基本計画策定、4区画で配置

 

 復興庁は30日、浪江町に設置した福島国際研究教育機構(エフレイ)の施設整備の指針となる「施設基本計画」を策定した。研究者の活動拠点や住民が出入りできる複数の施設を設ける方針で、規模は延べ床面積計8万3900平方メートル以上との見通しを示し、新年度に建物の具体的な構造の設計に着手する。

 敷地面積は東京ドーム約3.5個分に相当する16.9ヘクタールで、敷地内を機能別に「連携・交流ゾーン」「研究支援ゾーン」「研究施設ゾーン1」「研究施設ゾーン2」の4区画に分けて各施設を配置する。

 連携・交流ゾーンはJR浪江駅に近接し、住民も利用できる食堂や喫茶室、展示室などが入る「本部機能支援施設」をはじめ、学会などで使う約500人収容のホールや講堂、図書室や情報施設を整備する。エフレイの管理と運営を担う本部施設も置く。

 敷地北側の研究支援ゾーンには、共同研究者や大学院生ら向けの短期宿泊施設をつくる。研究施設ゾーン1には研究者らがデスクワークや研究活動を行う「研究実験施設」を設ける方針で、2029年度までに国内外から約500人が集う見通し。研究施設ゾーン2は特殊な研究機器などを備え、大がかりな実験などを行う際に使用する「固有実験施設」を設置する。

 土屋品子復興相は30日の閣議後記者会見で「施設が研究者同士の交流によるイノベーション(技術革新)を促進し、地域に開かれた場となって創造的復興の拠点にふさわしい環境となるよう努める」と述べた。30年度までに施設を順次開設する方針については「可能な限り前倒しする」とした。