地図に「事件・事故」表示 福島県警アプリ始動、クマ目撃地も

 
運用開始式でアプリの使い方を確認する学生ら

 県警は30日、防犯に役立つスマートフォンアプリ「POLICEアプリふくしま」の運用を始めた。利用者の周囲で発生した事件や交通事故をアプリ内の地図に表示する機能、事件や事故に巻き込まれそうになった際に使う防犯ブザーの機能を備え、若い世代を中心に活用してもらう。

 昨年12月に登録者数10万人を突破したメール配信システム「POLICEメールふくしま」と合わせて運用し幅広い世代に防犯、事故防止の情報を提供する。

 アプリのホーム画面には位置情報サービスを基に、利用者の現在地周辺の地図を表示。地図上には過去1年間で自転車窃盗や車上荒らしがあった場所、不審者の目撃場所を示すことができる。交通事故が発生した場所、クマやサルが目撃された場所も表示される。

 防犯ブザー機能ではブザー音のほか、スマートフォンのライトを点滅させ「助けてください」という音声を再生できる。ワンタッチで110番通報することもでき、使用者の危険を周囲に知らせることができる。

 高齢者が被害に遭いやすい「なりすまし詐欺」を防ぐ機能もある。近距離無線通信「ブルートゥース」の設定をオンにするなどの設定をすることで、特定のATMに近づくと「なりすまし詐欺に注意してください」との音声がブザー音とともに再生される。

 アプリは警視庁の防犯アプリを手かげたドーン(神戸市)が開発。アプリの利用は無料。

 運用開始式が30日、福島市の福島学院大福島駅前キャンパスで行われ、学生がアプリの使い方を確認した。国井祐典生活安全部長が「一人でも多くの県民がアプリを使い、自分自身だけでなく家族や知り合いを事件、事故から守ってほしい」とあいさつ。福祉学部4年の遠山祐作さん(21)は「一番身近なスマートフォンを使って、周囲で何が起きているかを確認できるのは便利だと感じた。詐欺の啓発につながる機能もあるため、お年寄りにアプリを紹介したい」と話した。