阿武隈川遊水地、農地を含む利活用検討 全国初、検討会設立へ

 

 阿武隈川緊急治水対策で国が鏡石、矢吹、玉川の3町村に整備する遊水地を巡り、国は30日、農地利用も含めた区域内の利活用について検討に入った。国有化された遊水地が農地として活用されれば全国初。国は同日、利活用の方向性を議論するため、県や3町村、有識者らと検討会を設立した。

 鏡石町で検討会の初会合が開かれた。遊水地の整備後にも区域内の農地が作付けができるかを調査するため、国は遊水地内に試験ほ場を設置したい考えを示した。国はこのほか、来月下旬ごろに作業部会を設け、利活用について地域住民や企業に意向調査を実施することも示した。

 検討会は本年度から約3年間設ける予定で、名称は「阿武隈川上流遊水地群地内利活用検討会」とした。

 遊水地は3町村で計約350ヘクタールで区域内には大規模な優良農地が含まれる。利活用を巡っては昨年9月、3町村が国に対し、農業などの生業継続に向けて遊水地整備後に一部の土地を農地として利用できるようにするための制度拡充を求める要望書を提出していた。