松川浦の青ノリで脱炭素 エフレイ研究、CO2吸収へ大量生産支援

 

 福島国際研究教育機構(エフレイ)は31日、相馬市の松川浦で養殖されている青ノリ(ヒトエグサ)などの海藻を大量生産し、大気中の二酸化炭素(CO2)を吸収させる研究に着手したと発表した。温室効果ガス排出量実質ゼロ(カーボンニュートラル)の世界的な「先駆けの地」を目指し、海洋資源の回復や食糧不足の解決にも役立てる。

 エフレイによると、海藻は真水と土壌が不要で、各国が食料やバイオマスとしての活用を視野に栽培技術の開発を進めている。国内の養殖は小規模業者が支え、大量生産に適した技術が確立していないという。

 エフレイは1年という短期間で数メートルの大きさに育つ真昆布と、本県特産のヒトエグサに着目。真昆布は従来より深い海中で養殖する手法を模索し、同時に品種改良によって生産性を高める。

 ヒトエグサも養殖技術を確立し、生産を安定化させる。松川浦は東日本大震災前、国内有数の青ノリ産地として知られたが、津波で大きな打撃を受けた。研究は生産量の回復を支援する側面もある。

 理研食品(宮城県)と理化学研究所、長崎大でつくる共同事業体が受託する。期間は最長5年で、漁業団体と調整し、県内で実証試験を進める見通し。