JFAアカデミー福島 23人晴れの門出 金成さん、坂本さん笑顔

 
卒校を迎えたアカデミー福島13期生

 日本サッカー協会(JFA)のエリート選手育成校「JFAアカデミー福島」の卒校式が1月31日、静岡県御殿場市で行われ、浅川町出身の金成瑠那(かねなりるな)さん(18)と福島市出身の坂本秀吾さん(18)ら13期生(現高校3年)の男女23人が晴れの門出を迎えた。

 震災・原発事故で2011年に双葉郡から拠点を移したアカデミー福島。男子は21年から段階的に双葉郡に帰還を進めており、女子は中高生が今春に一斉帰還する。13年ぶりに男女がそろって双葉郡で活動を再開させるため、静岡では最後の卒校式となった。

 田嶋幸三JFA会長が「アカデミーが目指すのは世界貢献できる人材。震災直後から我々を受け入れてくれた静岡への感謝も忘れてはいけない」と式辞を述べ、一人一人に卒業証書を手渡した。

 今春から大阪体育大に進学する坂本さんは「プロを目指して頑張りたい」と意気込んだ。卒校式に出席した遠藤智広野町長は「夢に向かう皆さんを応援したい」、松本幸英楢葉町長は「完全帰還でサッカーの街として弾みがつく」と歓迎した。

20240131news502.jpg卒校の節目を迎え、会場で両親と語り合う金成さん(左)

 金成さん、プロ目指し米国へ進学

 金成瑠那さんは米国の大学に進学しサッカーを続ける。「壁にぶつかってもアカデミーで過ごした6年を糧にしてポジティブに考え、乗り越えて強くなる。目指すはプロ選手」と意気込む。

 兄の影響で小学2年から浅川スポ少で競技を始めた。2018年に入校しDFとして活躍、何度も全国制覇を経験した。「学んだことは地道な努力の大切さ。苦しい時は仲間が支えになった。今は心の底からサッカーが楽しい」と笑顔をみせた。

 卒校生代表として答辞を務めた。両親の悟さん(55)と万実さん(52)は成長した娘の姿に「悔いのない人生を送ってほしい。私たちは常に支えていく」と目を細めた。