EVの効率調査 東洋システムなど、バッテリー診断システム活用

 
システムの実証実験を進める東洋システムの社員

 東洋システム(いわき市)は、NTT東日本福島支店(福島市)や日本カーソリューションズ(東京都)と共同で、電気自動車(EV)のバッテリー性能を診断するシステムを活用して効率的な走行方法を調査する実証実験を始めた。

 実験では、NTT東日本福島支店の業務用EVのバッテリー性能を測定。劣化度と各車の運行状況を比較することで、より長く使える走行や充電方法を提案するという。1月29日から開始しており、今月21日までに4台を測定する。

 NTTグループは温室効果ガス排出量実質ゼロ(カーボンニュートラル)化の一環で、2030年度までの業務用車両のEV化率100%を掲げており、福島支店は既に3割をEV化した。同支店はEVの効率的な使用方法を模索することでさらなる環境保全につなげようと実験に参加した。

 実験では、東洋システムが開発した2種類のバッテリー性能診断システムを使用。時間をかけて充放電を行うことでバッテリー残存性能を精密に評価するシステムと、短時間でバッテリーの劣化度を診断するシステム「BLDS(ビルズ)」を使うことで、2年前に開発したビルズの信頼性を高める狙いもある。

 バッテリーはEVの心臓部だが、中古の場合にはその状況が買い取り価格に反映されることがないとされる。迅速で正確な測定が可能になれば、中古EVの市場活性化が期待されるという。担当する東洋システムの庄司真弘取締役は「今回の実証を通じて(ビルズの)実用化に近づけたい」と話した。