解体現場の鉄くず窃盗、4人に有罪判決 大熊

 

 東京電力福島第1原発事故で帰還困難区域だった大熊町図書館の解体工事現場から鉄くずを盗んだとして、窃盗の罪に問われた4被告の判決公判は2日、地裁いわき支部で開かれ、三井大有裁判官はいずれも執行猶予付きの有罪判決を言い渡した。

 判決は、いわき市平南白土の建設作業員の男(39)、男(38)、男(40)の3被告に懲役2年、執行猶予3年(求刑懲役2年)、伊達市中道の建設作業員の被告の男(38)に懲役1年6月、執行猶予3年(求刑懲役1年6月)。

 判決理由で、三井裁判官は「復興工事の最中の大熊町に経済的損失を与え、被害品が放射線により汚染されている可能性が否定できないのに売却して回収不能とし、地域社会に不安を与えた」と述べた。一方、町へ被害額全額を弁償したことや反省の態度を示していることなどから執行猶予とした。

 判決によるといわきの3被告は2023年5月12~13日ごろ、2回にわたり大熊町下野上の工事現場から鉄計約7.5トン(時価31万円相当)を盗んだ。また3被告と伊達の被告の男は同月25~27日ごろ、4回にわたり同現場から鉄などの金属計約14.6トン(時価70万円相当)を盗んだ。