救急出動と搬送数最多 23年・伊達消防本部、猛暑やコロナ影響か

 

 伊達地方消防本部が3日までにまとめた2023年の管内の救急出動件数と搬送人数、火災概要(いずれも暫定値)によると、救急出動は5416件(前年比298件増)、搬送人数は5144人(同259人増)で、1972年の消防組合発足以来、最多件数を記録した2022年をさらに上回った。夏場の猛暑などが影響したとみられる。火災は42件(同7件増)だった。

 搬送理由の割合は急病が全体の6割以上を占める3672件(同218件増)で、一般負傷801件(同44件増)、交通事故247件(同54件増)と続いた。7、8月が550件を超えた。救急出動の増加原因について、同消防本部は「夏場の猛暑による熱中症や新型コロナウイルス感染などが影響したのではないか」と推測している。

 建物火災、7割は住宅

 火災の内訳は「建物火災」が17件、「林野火災」と「車両火災」が各3件、「その他火災」が19件。建物火災のうち、約7割は住宅火災だった。火災による死者は1人(同1人減)で、けが人は5人(同2人減)だった。

 市町別の火災発生状況は、伊達市27件(同7件増)、川俣町6件、国見町5件、桑折町4件(いずれも前年と同数)。出火原因別では「たばこ」「火入れ」「放火疑い」がそれぞれ4件で、「たき火」は3件だった。

 管内の住宅用火災警報器の推計設置率は昨年6月時点で約72%と、全国設置率の83%を下回っている。担当者は「住宅用火災警報器の普及促進を図り、適正な維持管理についても呼びかけていく」とした。