卓球・伊藤美誠選手、笑顔で指導 Jヴィレッジ、浜通り復興フェス

 
卓球教室で笑顔を見せ、参加者と触れ合う伊藤選手(手前左)=4日、Jヴィレッジ

 スポーツの力で東日本大震災と東京電力福島第1原発事故からの復興を後押しする交流促進イベント「ふくしま浜通り復興スポーツフェス」は4日、Jヴィレッジで開かれた。参加者が多彩なスポーツに親しみ、本県復興や交流促進への意識を高めた。復興庁の主催、福島民友新聞社の共催で初開催した。

 メイン会場の全天候型練習場にはサッカーやゲートボール、パラアーチェリーなどの関係団体が体験ブースを設置し、幅広い世代の約1000人が参加した。

 東京五輪卓球金メダリスト伊藤美誠選手がゲストで参加し、卓球教室とトークショーを繰り広げた。県内外の20チームが出場したフットサル交流大会や、サッカーJ2のいわきFCによる小学生サッカー教室も開かれた。地元団体による太鼓演奏やよさこい踊りなどが会場を盛り上げた。

 卓球教室で伊藤選手と交流したいわき市の菊池瑛斗さん(11)=御厩小6年=は「中学生になったら卓球部に入る」と目を輝かせた。家族で参加した同市の会社員芳賀紀彦さん(38)は「家族そろって体を動かして楽しかった。福島がもっと活性化することを願う」と復興への思いを語った。

 伊藤選手「暗い顔より前向いて」

 スペシャルゲストとして駆けつけた東京五輪の卓球混合ダブルス金メダリストの伊藤美誠選手は、トークショーと卓球教室に臨み、来場者と楽しいひとときを過ごした。

 トークショーでは来場者から寄せられた質問に答えた。「試合の緊迫した場面で笑顔を見せるのはなぜ」という問いには「暗い顔よりは前を向いた方が良いことが訪れるかもしれない。相手が戸惑う可能性もあるし、その場面を楽しんでやっている」と語った。

 卓球教室は2回行われ、計60人が参加。伊藤選手とラリーを行ったり、サーブやスマッシュを受けたりして、五輪メダリストの高い技術力を肌で感じた。参加した児島壮輔さん(10)=芳山小4年=は「伊藤選手と一緒にできて楽しかった。また挑戦したい」と声を弾ませた。

 イベント終了後、報道陣の取材に応じた伊藤選手は「福島に来るのは初めてだったが、とても居心地が良くてご飯もおいしかった」と満面の笑み。「皆さんに喜んでもらえる時間をつくれてよかった。今後も復興関係のイベントに協力していきたい」と話した。