白河だるまに台湾熱視線 団体客増加、定期チャーター便が追い風

 
絵付け体験を楽しむ台湾からの観光客=白河市

 台湾で白河だるまの注目度が高まっている。人気上昇に伴ってだるまの絵付け体験のため、台湾から白河市に足を運ぶ団体客が増えている。福島空港と台湾を結ぶ定期チャーター便が1月に就航したことが追い風になっており、白河市の観光関係者は売り込みを強め、人気の高い会津や栃木県の那須などを含めた新たな広域観光ルートの提供につなげようとしている。

 「だるまに色を塗るのが楽しい」「またやってみたい」―。台湾からの団体客は1月下旬、白河市の体験型施設「だるまランド」を訪問し、絵付け体験に夢中になった。

 白河だるま総本舗と佐川だるま製造所の2軒は、年明けから約90人の団体客を受け入れており、3月まで絵付け体験の予約が入っている状況だ。

 だるまランドを運営する白河だるま総本舗の14代目渡辺高章さん(31)は「だるまの赤色が台湾の人に好まれ、相性が良いようだ。満足してもらえるコンテンツにしたい」と意気込む。

 白河市観光課によると、昨年秋に市がトップセールスで台湾・台南市に訪れた際、両市の友好の証しとして行った「だるまの目」を描く様子がテレビ番組で大きく取り上げられ、台湾全土で白河だるまが知られるきっかけになった。

 それ以降、台湾から「白河だるまの絵付けを体験したい」と白河市などに要望が寄せられ、本県や関東圏などを巡るツアーに絵付け体験が組み込まれた。白河だるま総本舗の渡辺さんは「体験型観光のコンテンツとして確立させたい」と話す。現在の課題は言語対応。台湾の団体客が最近になって増えたため、施設の言語表示が追い付いていないという。渡辺さんは「中国語の説明文を準備するなどして、受け入れ態勢を整えていきたい」と対応を急いでいる。

 白河市観光課の鈴木穣課長(55)は「白河だるまを足掛かりに、小峰城や南湖公園に周遊してもらい滞在時間を増やしていきたい。会津、那須地域と連携し、新たな広域的な観光ルートを提供したい」と話す。(小山璃子)

 昨年、県内宿泊最多6万7230人

 観光庁によると、2023年1~10月の外国人宿泊者のうち、本県を訪れた台湾からの宿泊者数は6万7230人で過去最多となった。地域別や国別の割合では台湾が46%でトップとなり、タイが11%、中国が8%と続いた。

 新型コロナウイルス感染症の影響で21年には、宿泊者数が370人に落ち込んでいたが、水際制限の緩和後に回復基調に転じた。