入所者やけど、傷害疑い職員逮捕 西郷・障害者施設で虐待

 
職員が逮捕された県けやき荘=西郷村

 福島県西郷村の障害者支援施設「県けやき荘」で入所者に対して職員による身体的虐待があったことを巡り、白河署は7日午前8時10分ごろ、男性入所者にやけどを負わせたとして傷害の疑いで、西郷村小田倉字蛇口、県社会福祉事業団職員の男(43)を逮捕した。

 逮捕容疑は2022年9月10日午後1時45分ごろ~翌11日午前7時ごろの間、同施設で、熱した物で60代男性入所者の両太ももに全治1~2カ月のやけどを負わせた疑い。同署によると、男は「間違いありません」と容疑を認めているという。

 施設を運営する県社会福祉事業団によると、男は逮捕前の聞き取りに対し、沸騰したお湯で熱したスプーンを男性入所者の体10カ所ほどに押し当てたと説明し、「男性入所者から尿をかけられ、感情が湧き上がり、やってしまった」と話していたという。男は06年4月に採用され、17年4月から23年3月まで県けやき荘で勤務していたという。事件当時は主任援助員を務めていた。

 事件を巡っては、施設が被害を把握していたものの事業団に報告しておらず、事業団が昨年12月に行った職場環境に関する聞き取り調査で判明した。被害に遭った入所者の家族は1月上旬、白河署に被害届を提出した。事業団は男を22日付で懲戒解雇することを決めていた。事業団の担当者は福島民友新聞社の取材に「今回の逮捕について重く受け止めている。再発防止に努める」と話した。