福島県内のモモ産出額、震災後最高 22年152億円、前年比6億円増

 

 福島県内の2022年産モモの産出額が152億円(前年比6億円増)となり、東日本大震災以降で最高となった。降ひょうの影響などはあったものの面積当たりの収量は堅調で、早生(わせ)種である県オリジナル品種「はつひめ」や「ふくあかり」の出荷増なども影響した。

 県が7日、福島市で開かれた県園芸振興推進会議で示した。県によると、県内ではモモの栽培面積が減少傾向にあるが、市場の高い需要などを背景に、震災以降、産出額は増加傾向にある。22年産は病害の影響も少なく、面積当たりの収量が前年を大きく上回った。

 主力品種「あかつき」に加え、導入が進む「はつひめ」など早生種の出荷が増え、出荷時期を分散できていることも増加につながっているという。

 22年の県内農業全体の産出額は1970億円。このうち、県が重点園芸品目と位置付けて振興を進めるモモなど10品目の産出額は、466億円だった。10品目ではモモのほか、キュウリやトマト、トルコギキョウ、宿根カスミソウが前年を上回った。

 県は21~25年度の5年間のプロジェクトで重点10品目の産出額を475億円とする目標を掲げており、新年度以降も各品目で高付加価値化の推進や栽培面積の拡大など生産や競争力強化に向けた取り組みを継続していく方針だ。