新常磐交通、バス5路線維持 4月に再編、当初は15路線廃止

 

 新常磐交通(いわき市)の路線バス運行区間を大規模に縮小させる計画を巡り、同社は8日、廃止予定としていたうち1路線7系統を維持、再編して平日の運行を継続する方針を示した。市の補助金増額などを受けて、通学への影響が大きい地域での運行を続ける見通しで、市によると実質的に5路線が維持される形となる。同社は今後、国土交通省に申請し、4月から再編ダイヤでの運行を目指す。

 同社によると、廃止予定だった常磐地区と好間地区で運行を維持する。加えて「菊田小周辺地域」と「豊間・江名・小名浜」の2地域も系統の新設や再編、路線の延長を行うなどして運行を継続。また入遠野地区では、市教委がスクールバスを用意する。いずれも小中学、高校への影響が大きいとして、当初計画を見直した。

 8日にいわき市で開かれたいわき都市圏総合都市交通推進協議会で、同社は14路線(43・31キロ)57系統の廃止案を示し、承認された。当初計画では15路線64系統を廃止するとしていた。門馬誠常務は「なんとか知恵を絞り、ダイヤをやりくりして再編できたことにほっとしている」と安堵(あんど)する一方、「ドライバー不足は変わらない。工夫をしながら総力を挙げて通学などの足を守りたい」と語った。

 いわき市は同日発表した新年度当初予算案で、新常磐交通への補助金増額分として約1900万円を計上。影響を危惧する地元の声も受けて、一部路線を維持する方針が決まった。市は路線が廃止となった地域について、代替交通手段を検討していくとしている。