小名浜港、中旬にも再開 国際コンテナ定期航路、アジアや北米へ

 

 小名浜港(いわき市)から京浜港(東京港、横浜港)を経由しアジアや北米など各国を結ぶコンテナ航路「国際フィーダー航路」の定期航路が今月中旬にも再開することがいわき市への取材で分かった。運航は約4年ぶりで、小名浜港の利活用促進や産業集積への効果が期待される。

 市によると、小名浜港から京浜港を経由し、北米、欧州、東南アジアなどにコンテナを輸出入する国際フィーダー航路は2000年に始まり、東日本大震災では数カ月中断したが、定期的に続いていた。しかし、運航する船会社の事情で20年5月を最後に途切れたままの状態となっていた。

 小名浜港からの輸出入航路は、現在も週1回、韓国・釜山港を基幹港として各国と結ぶ「韓国・中国航路」がある。しかし、荷物が釜山を経由するため、京浜港を経由する場合と比べて輸送日数がかかる。このため、荷主の中には小名浜港を使わずにトラックなどで陸送し、東京、横浜港から海運するルートに切り替える動きも見られたという。

 こうした状況を受けて県や市、港湾関係会社などでつくる「県小名浜港利用促進協議会」が国際フィーダー定期航路の誘致活動を進めてきた。このほど、航路再開を希望する船会社が見つかり、関係者間で運航日数など詳しい計画の協議を続けている。

 小名浜港統計年報によると、国際フィーダー航路を使った同港のコンテナの移出入は19年で1768個(20フィートコンテナ換算)、17年は3487個あり、全体の輸出入取り扱いの1割前後を占めていた。

 市は定期航路再開により、小名浜港のコンテナ取扱量の増加や企業誘致のほか、トラック運転手の残業規制適用で物流の停滞が懸念される「2024年問題」への対策にもつながるとしている。県小名浜港利用促進協議会長を務める内田広之いわき市長は「整備が進む小名浜道路も含めて物流の大きな後押しになる。周辺への企業誘致を進めていきたい」としている。

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 国際フィーダー航路 海外の主要港との定期航路が結ばれている京浜港、阪神港の国内主要港と地方の港を結び、外貿コンテナなどの2次輸送を行う。主要港に荷物を集めることにより日本と海外との定期航路を維持する目的で、国土交通省が施策を推進している。