エフレイ「エコ園芸」研究に着手 木質バイオマス発電のCO2活用

 

 福島国際研究教育機構(エフレイ)は木質バイオマス発電所から廃熱と二酸化炭素(CO2)を回収し、園芸施設で農作物の栽培に活用する研究に着手したと発表した。主に化石燃料を使う現在の施設園芸に比べてCO2排出量が減り、農業の高付加価値化も視野に入れる。研究は産業技術総合研究所を代表機関とする共同事業体に委託する。

 エフレイによると、産総研は熱とCO2をため込む吸着剤を開発した。研究では、この素材を施設園芸用に改良し、飯舘村で春に運転開始予定の木質バイオマス発電所から発生する廃熱とCO2を吸着させる。この吸着剤を園芸施設に運び、温度コントロールや光合成の促進に充てる考えだ。

 燃料やCO2は施設園芸のコストの多くを占め、研究が農業者の安定経営にもつながるという。研究は2029年度までを予定し、25年度をめどに作物の実証栽培を始める。将来的に全国に展開できる事業モデルの構築を目指す。

 エフレイの委託研究は9件目。