サケ、大きく育って古里戻って 楢葉・木戸川、稚魚1万匹放流

 
木戸川にサケの稚魚を放流する児童=楢葉町

 東日本大震災前は本州有数のサケの遡上(そじょう)地だった楢葉町の木戸川で4日、サケの稚魚約1万匹の放流が行われた。地元の子どもたちは、稚魚が大きく育って古里に戻ってくることを願って放流した。

 木戸川漁協によると、以前は10万匹前後の漁獲量を誇ったが、津波や原発事故で4年にわたり稚魚の放流ができなかった。加えて近年は不漁続きで、昨年の漁獲量は124匹と最少だった。遡上数を増やすため県外から仕入れた卵をふ化させて放流しており、今年は約160万匹を放流する。

 楢葉小5年の森田風翔(ふうと)さん(11)は「稚魚が戻る4年後は中学3年になる。その頃は町がもっと復興しているといいな」と語った。