サンマDNA配列公開 アクアマリンなど成果、進化解明に期待

 
アクアマリンふくしまで展示中のサンマ(同館提供)

 アクアマリンふくしま(いわき市)は7日、サンマの全ゲノム情報を読み取り、広く公開を始めたと発表した。明らかになったDNA配列を他の生物と比較することで、サンマの分子生物学的特徴の解明につながることが期待されるという。この研究成果に関連する論文が同日、国際科学雑誌「DNAリサーチ」に掲載された。

 同館によると、研究には館内で人工ふ化したサンマの成魚を使用。このサンマのDNA断片情報を使い、数千万塩基にもなる染色体のDNA配列を再構築した。他生物の配列との比較を行うことで、サンマの進化的な来歴や、種を特徴づける形質の成り立ちを調べるのに必要な基礎情報が得られるという。

 研究は2022年5月に始まった。国立遺伝学研究所を中心に、アクアマリンふくしまや北里大、理化学研究所の技術者や研究者が携わった。アクアマリンふくしまの山内信弥上席技師は「高い専門性を持つ技術者や研究者が分野横断的に協力し、短期間で成果を出すことができた。今後もサンマについて情報発信できる施設として歩んでいきたい」と語った。