福島県初「防災喫煙所」設置 JT、イオンモールいわき小名浜に

 
新たに設置された「防災喫煙所 イツモモシモステーション」=5日、いわき市・イオンモールいわき小名浜

 日本たばこ産業(JT)は、いわき市のイオンモールいわき小名浜にある喫煙所を「防災喫煙所 イツモモシモステーション」としてリニューアルした。5日、同モールで報道陣向けの説明会が開かれた。

 街の喫煙所に防災機能を加え、新しい価値を生み出すことを目的とする同社のプロジェクトの一環で、県内での設置は初。災害時などに避難者を受け入れる「防災モール」の役割を担う同モールに設置の提案をして実現した。

 防災喫煙所は同モール屋上と1階駐車場、従業員用喫煙所の計3カ所にあり、1月26日から利用されている。災害用伝言ダイヤルの使い方や止血の応急手当て、同市の防災マップや防災情報サイトにつながるQRコードが掲示され、従業員向けの喫煙所には毛布の活用法を記している。

 兵庫県と東京都に拠点を置き、デザインやイベントをなどを通して防災情報の発信・防災教育の普及活動などに取り組むNPO法人プラス・アーツが協力し、喫煙時間の5分ほどの間に掲示内容に一通り目を通せるよう、レイアウトや文字のフォントにもこだわった。

 同社福島支社の吉田大輝主任は「地域の防災課題に対し、今後も喫煙所を通して貢献していきたい」、同モールの進藤由紀ゼネラルマネジャーは「お客さまと従業員の日頃の防災意識の向上と、施設のさらなる防災力向上につなげたい」とそれぞれ語った。

 平時の際の事前周知の「イツモ」、有事の際の災害拠点の「モシモ」がコンセプト。同社はこれまでに防災倉庫としての機能を持つ防災喫煙所を東京都や大阪府などに設置している。今回の同モールで全国13カ所目で、東北では宮城県に次いで2例目となった。