福島県は東大12人、京大3人「合格」 一般選抜、東大に安積5人

 
「人の命を救う医師になりたい」と話す吉野さん(写真上)「大学では多くのことを学び、興味の幅を広げたい」と話す佐藤さん。手元にあるのは科学部の実験で作った「ビスマス」の結晶(写真下)

 東京大と京都大は10日、一般選抜の合格者を発表した。福島民友新聞社の同日午後5時現在の調べでは、県内の主な高校の合格者は東大が12人(うち既卒1人)、京大が3人(同1人)だった。

 高校別では、東大は安積5人、福島3人、福島成蹊2人、会津若松ザベリオ学園1人、磐城(既卒)1人。京大は安積1人、福島成蹊1人、福島(既卒)1人だった。

 既卒者の合否確認を進めている高校もあり、最終的な合格者数は変わる可能性がある。

 憧れの医師に一歩 福島成蹊・吉野さん

 東京大理科三類に合格した福島成蹊高中高一貫コース3年の吉野鼓(つつみ)さん(18)は「受かると思っていなかったのでうれしい。つらい時期もあったが、努力が報われた」と充実感をにじませた。同校から理科三類合格者が出るのは初めて。

 幼稚園の時に手術を受けた経験が今も忘れられない。治療に加え、吉野さんが渡した折り紙をずっと胸元につけていてくれた執刀医に「感謝と憧れを感じた」という。

 小学校の卒業文集にも「医師になる」と書き、福島成蹊中に入学してから6年間、勉強を続けた。

 思い描くのは、自分を救ってくれた医師の姿だ。「医師は人の命を救うことができる。才能ある人に負けないように勉強したい」と夢を追い続けていくことを誓った。

 興味の幅広げたい ザベリオ・佐藤さん

 会津若松ザベリオ学園高初の東京大合格者となった佐藤賢之介さん(18)は、理科一類に進む。「ほっとした。大学では多くのことを学び、興味の幅も広げたい」と期待を膨らませる。

 好きな科目は得意科目でもある物理、化学、数学。化学グランプリや物理チャレンジ、日本地学オリンピックなど名だたるコンテストで賞を受けている。受験対策を意識して英語を勉強してきた一方、理系分野は「ここにある問題を解くのが楽しい」という感覚で深めていった。

 将来進む道は、大学での学びを通して見つける考えだ。「いろいろな人が集まってくるので切磋琢磨(せっさたくま)できる。大学で将来につながるものを見つけたい」と新生活を心待ちにしている。