福島県産食材の魅力を詰めて 弁当4種完成、懐石料理がベース

 
完成した弁当を紹介する(左から)桜田武県観光物産館長、小林専務、丸山総料理長、田中委員長、馬場女将、北倉さん

 和食文化を発信しているNPO法人日本料理アカデミー(京都市)と福島県内のホテルや飲食店などが、県産食材を使った弁当を完成させた。浜通り、中通り、会津の魅力を詰め込んだ四つの味が12日、郡山市でお披露目された。

 復興庁の「福島を味わう 食文化の結びPROJECT」の一環で、2月に発表された県産食材の懐石料理をより身近に楽しんでもらおうと企画された。アカデミーのほか、ホテル華の湯(郡山市)、割烹(かっぽう)会津料理・田季野(会津若松市)、弁当製造の福豆屋(郡山市)も懐石料理をベースにした弁当を開発。アカデミーの田中良典新規事業プロジェクト委員長(京料理鳥米(とりよね))、北倉滉大さん(寿司(すし) 松廣(まつひろ))が盛り付けなどを助言した。

 アカデミーと華の湯が手がけた特製弁当は、懐石料理のメニューを基本に「常磐もの白魚の紅梅煮」など春の味覚を加えた。非売品だが、復興庁のホームページなどで紹介する。

 華の湯は単独で、魚や肉、野菜など45種類に及ぶ県産食材を用いた2段弁当(3850円)も仕上げた。田季野は常磐もののトラフグ「福とら」や白河市産のメープルサーモンなどを使用した「輪箱飯(わっぱめし)」(2160円)を完成。福豆屋は郡山の最高級コシヒカリ「ASAKAMAI887」などを詰め込んだ幕の内駅弁(1200円)を発表した。

 華の湯の丸山賢治総料理長は「アカデミーの方々から食材の魅力や価値の引き出し方を学んだ」、田季野の馬場由紀子女将(おかみ)は「広く福島を知ってもらうため100%近い県産食材を詰めた」、福豆屋の小林文紀専務は「駅弁は福島の食材の広告塔。隅々の良さを表した」とそれぞれ話した。

 販売開始は華の湯と田季野が23日から、福豆屋はJR郡山駅などで4月1日からの予定。福島市の県観光物産館も23、24日と4月6、7日の4日間、華の湯と田季野の弁当を個数限定で販売する。福豆屋の弁当は4月1日から取り扱う。



 懐石メニューをベースにしたプロジェクトの特製弁当

プロジェクトの特製弁当

 【主なメニュー】滝根産「福うなぎ」と福島産「天のつぶ」の箱ずし、鮫川産紅白梅長芋、いわき産長兵衛里芋、会津地鶏のつくね、三春産引き上げ湯葉、白河産メープルサーモン会津みそ焼き、伊達産あんぽ柿と矢祭ユズの巻き柿、常磐もの白魚の紅梅煮、常磐もの釜揚げしらす、郡山産コイの南蛮漬け



 ホテル華の湯の「ふくしまを味わう 県産食材四十五種 結び弁当」

県産食材四十五種結び弁当

 【主なメニュー】常磐ものサワラ南蛮漬け、白河産メープルサーモン会津みそこうじ焼き、麓山高原豚の香味しょうゆ焼き、常磐ものメヒカリ三春香草揚げ、郡山産ジャンボナメコ天ぷら、郡山産ブランド野菜「ハイカラリッくん」、福島産白桃「ゆうぞら」



 田季野の「はま・なか・あいづの輪っぱ」

はま・なか・あいづの輪っぱ

 【主なメニュー】福とらの唐揚げ、アオサノリの天ぷら、滝根産「福うなぎ」のかば焼き、郡山産菜の花おひたし、郡山産フキノトウの白扇揚げ、白河産メープルサーモンのゆず庵焼き、会津地鶏つみれ、会津のきのこ輪箱飯(わっぱめし)



 福豆屋の「特上幕の内887」

特上幕の内887

 【主なメニュー】県産手焼きの卵焼き、松川浦産アオサノリの天ぷら、伊達鶏つくね、県産牛肉煮、三春三角揚げ、古殿産玉こんにゃく、郡山最高級コシヒカリASAKAMAI887、相馬きゅうり漬け、福島産白桃シロップ漬け