郷土史家の赤城弘さん、福島自由民権大学が江村栄一記念賞を受賞

 
赤城弘さん

 自由民権運動の優れた研究者に贈る第3回江村栄一記念賞の受賞者が発表された。福島県から自由民権研究特別賞に喜多方市の郷土史家の赤城弘さん(89)=福島自由民権大学顧問、自由民権地域研究・顕彰活動賞に石川町の福島自由民権大学が選ばれた。

 赤城さんは2003~16年に福島自由民権大学の代表を務め、自由民権運動史の調査や研究、顕彰運動を先導した。また農民の困窮を背景とする自由民権運動の激化事件「加波山事件」に関わった原利八に注目した著書を発刊するなど、自由民権運動史の研究に功績を残したことが評価された。

 福島自由民権大学は、県内外の自由民権運動の研究者らが1991年に三春町で開校した。現在は石川町を拠点に県内で自由民権運動に関する講座を開いているほか、発行している「会報」で自由民権運動の研究や顕彰に関する県内外の動向を掲載し、全国的な情報紙としての役割も果たしている。

 記念賞は、法政大教授などを務めた民権運動研究の大家、江村栄一さん(2007年死去)の遺族の支援を受け、20年に発足した江村栄一記念会が研究の発展と後進育成などを目的に主催している。授賞式は17日に東京都で行われる。

 運動の歴史残していく

 自由民権研究特別賞を受けた赤城さんは「これまで取り組んできた民権運動の研究や顕彰活動が評価され、大変光栄に思う。受賞を励みに、これからも喜多方の民権運動の歴史を書き残していきたい」と話した。

 福島自由民権大学で代表を務める石川町の渡辺実さん(76)は「自由民権運動の歴史を風化させないため、改めて会員拡大を図り、地域文化活動を盛り上げたい」と語った。