川俣と楢葉で震度5弱、男女2人けが 処理水放出、一時停止

 

 15日午前0時14分ごろ、川俣町と楢葉町で震度5弱を観測する地震があった。気象庁によると、震源地は本県沖で、震源の深さは約50キロ。地震の規模はマグニチュード(M)5.8と推定される。津波は観測されなかった。県などによると、驚いて転倒するなどした白河市の50代男性と郡山市の60代女性の2人が負傷し、このうち男性は腕の骨を折る重傷。

 東電「放出停止は手順通り」

 地震を受け東京電力は午前0時33分、福島第1原発で実施している処理水の海洋放出を一時停止した。昨年8月の放出開始以降、放出途中の停止は初めて。処理水の希釈放出設備に異常がないことなどを確認し、15日午後3時49分に放出を再開した。

 処理水の放出停止は福島第2原発が立地する楢葉町で震度5弱を観測したことから、約20分後の午前0時33分に手動で行った。その後、関連施設の安全確認などを経て異常が確認されなかったという。17日までとしている4回目放出への影響はないとしている。

 処理水放出では、地震や津波などが発生し処理水放出設備に影響が出る可能性がある場合、放出を一時停止するルールとなっている。東電は今回の停止について「手順通り」としており、県も「ルール通りで適切な対応。今後も安全を最優先してほしい」(原子力安全対策課)とした。

 政府は15日未明、首相官邸に情報連絡室を設置。総務省消防庁の全国瞬時警報システム(Jアラート)は、予想最大震度5弱の緊急地震速報を出した。