おいしい作物へ「可視化」 栄養素の動き把握 エフレイ新研究

 

 福島国際研究教育機構(エフレイ)は15日、植物の体内で栄養素や毒素がどのように動くかを正確に把握し、農作物の食味や生産性、付加価値を高める技術開発に着手したと発表した。量子科学技術研究開発機構を代表機関とする共同事業体に研究を委託する。

 エフレイによると、窒素やリン、マグネシウムなどさまざまな元素のうち、放射線を出す「放射性同位元素(RI)」を植物の根から吸収させると、葉や果実にどのように移動するかを可視化できる。有害な元素や、光合成で取り込まれる炭素の動きも同様だ。

 こうした植物体内での成分の動きを詳しく解明することで、果物を甘くするための栽培技術や生産性の向上、品種改良などに役立つ見通し。経験の浅い農家でも効率的に生産できるようになるという。研究期間は2029年度まで。