信頼回復へ決議採択 自民党福島県連大会、党員からは厳しい声

 
党の再出発に向けた特別決議を採択し「頑張ろう」と呼びかける県連役員ら

 自民党県連は20日、福島市で定期大会を開き、派閥の政治資金パーティー裏金事件を巡る「党の再出発に向けた特別決議」を採択した。役員や来賓として出席した党幹部が陳謝を重ねたほか、支部役員から怒りの声が上がる場面もあり、党員らの党に対する厳しい目や逆風への危機感が浮き彫りになった。

 「国会議員の一部がご心配、ご迷惑をかけたことを心からおわび申し上げる」。亀岡偉民県連会長(衆院比例東北)は冒頭のあいさつで、党員や友好団体の約400人を前に「おわび」の言葉を重ね、頭を下げた。

 来賓の森山裕党総務会長は「政治資金の取り扱いが誤っていたことは間違いがない」と明言。党幹部が本県で事件に言及するのは初めてで「しっかりと反省し、二度と起こさない党にしていく。国民の信頼を取り戻すため全力を傾注する」と述べた。友党である公明党の今井久敏県本部代表も祝辞の中で問題に触れ「今こそ生まれ変わったとの決意で、一丸となって信頼回復の道筋を付けることを強く強く期待する」と求めた。

 特別決議では「国民からの厳しい批判を真摯(しんし)に受け止め、猛省し、国民感情や社会常識から遊離することのない活動を心がけ、政治への信頼回復に努める」と明記。途上にある復興や人口減、度重なる自然災害、物価高への対応など直面する課題に「猛省から再出発。県民からの期待と負託に応える」と決意を盛り込んだ。

 しかし、党員から国会議員らに向けられる目は終始冷ややかだった。優秀党員表彰で謝辞を述べた支部役員は「収支報告書への不記載は政治不信を招き、その影響は党員数にも波及し、党に逆風が吹いている。一党員として怒りを感じる」と苦言を呈し「一日も早く国民が理解する解決策が望まれる。信頼回復に最善を尽くしてほしい」と語気を強めた。県連幹部の一人は「あの場面でそういう声が上がるのは異例中の異例。(国会議員は)肝に銘じなければならない」と話した。

 大会に先立つ支部長・幹事長会議では非公開部分で国会議員らが問題について説明した。出席者から質問は出ず、支部役員の一人は「会場全体があきれ返っているような雰囲気だった」と明かした。