棚倉に花で彩る「憩いの場」 町民有志、赤館城跡を誘客の核に

 
「多くの人が足を運ぶ憩いの場になってほしい」と整備に取り組む近藤理事長(右)ら=棚倉町

 棚倉町の史跡「赤館(あかだて)城跡」の歴史と景観を生かしたまちづくりを進めようと、町民有志が赤館城跡の整備に乗り出した。「四季を通じて花が赤館城跡を彩るようにしたい」。地域住民の憩いの場にするとともに、観光客の誘致にもつなげたい考えだ。

 春には満開の桜が咲き誇り、秋には黄色く色づいたイチョウの葉が舞い散る赤館城跡。町中心部北端の赤館山の山頂にあり、町内を一望することができる。30年ほど前までは春になると敷地内にステージが設置され、多くの人たちが歌と花見を楽しんでいたという。

 「長く貴重な歴史を持つ赤館城跡を町内外の人に知ってもらい、多くの人が足を運ぶ憩いの場になってほしい」。NPO法人花見山赤館を創る会理事長の近藤善一さん(77)は思いを語る。

 同NPOは町民有志が昨年9月に設立、「甦(よみがえ)る赤館城構想」を掲げた。北側の杉を伐採し、今後5~10年かけて桜やアジサイ、モミジ、サザンカなどを植栽する計画だ。遊歩道や観光案内標識の設置も検討する。

 赤館城跡の近隣には、棚倉城主内藤弌信(かずのぶ)が1701年に再建した社殿がある宇迦神社や、陸奥一宮として崇拝されてきた馬場都々古別神社もある。近藤さんは「棚倉観光の核になり得る。約700年前から続いてきた歴史を紡ぎ、後世に残していきたい」と話す。

 町は、赤館城跡を中心とした町内の中世城館跡について、文献資料との照らし合わせや測量などの調査を進めている。担当者は「町としても史跡の調査を進め、歴史的な価値付けをしていきたい」と力を込めた。

 NPO法人花見山赤館を創る会は整備のために寄付を募っている。問い合わせは近藤さん(電話090・2275・2347)へ。

赤館城跡